人生に、いろんな成功理論を取り込んでも、なかなか前に進んでくれない。成功理論が多ければ、多いほど心強いものになっていって、悠々と成功に近づいていくものだと当初は期待していたものだ。
だがしかし、蓋を開けてみたら、絶えず不安がつきまとい、いつまでも準備状態が長々と続いているだけではないか。このままでは、ダメなのはわかっている、でも動けない、何かが足りないと・・・その不足感にとらわれて、やらなきゃいけないリストを増やしていって、ゴールまでの道のりを遠くに設定してしまう。
そして、行動する段階がいつまでたっても、やってこないという、負のスパイラルの中でもがきはじめる。夜になると眠れない時間がつきまとうといった副産物まで手に入れてしまう。人生よ、なかなか面白いではないか!成功への道のりを、効率的、合理的に考えれば、考えるほど、遠ざかるという幻の迷宮をさまよう状況から、脱出を目指してみる。
そうすると、まずは、あるがままで生きるという精神状態が必要であることに気がつき始めたのだ。あるがまま・・・実に、いい言葉だ。まさしく、私にふさわしい言葉だと思う。心の準備から、成功への準備をしてきた立場からだと、まさに解放されたかのような、さわやかさがある。気持ちが、心が、極めて楽になった。そう、楽でなければ、人生は前へは進めないと思う。
といっても、苦をさけて、楽のみを選んでも、現実は苦楽を与えてくるだろうと思う。それでも良しとする姿勢が大事なのだと思う。そう、それこそが、あるがままに生きるということなのだから。